大丸鐵興の災害時の防災についてのコラム

みずがめ君からのおはなし~水の鮮度と保管について~

5月になり、大型連休では全国的に晴天の日がありましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。これからの季節、天気に関わらず十分な水分をとって熱中症に気を付けたいものです。

その水分補給として、ペットボトル入りの飲用水がありますが、賞味期限について考えてみたいと思います。標準的なペットボトルの水は、未開封なら約1~5年間(容量等による)の賞味期限が表示されています。ペットボトルは、わずかながら気体透過性(材料の種類や厚さ等に応じて程度は異なるが、気体を通過させる性質)があるため、容器の大きさや形状によって外部から受ける影響に差があるため、賞味期限が違うようです。そしてほぼ全てに「開栓後はすぐにお飲みください」と表記されています。これは開栓後、空気に触れることによって酸化反応や塵(ちり)・雑菌の混入による腐敗劣化になるため、すぐの飲用を勧めています。近年、調味料の醤油の容器で空気に触れない構造が組み込まれ、空気に触れることによる酸化が進み香りや味が落ちていくことを防ぐものが知られるようになりました。同じように、水も空気に触れることで劣化が進むので、できるだけ空気に触れない環境で保管すると鮮度が長持ちします。

災害時の対応として水道水を汲み置きしているご家庭も多いと思います。水道水をペットボトルに保管する場合は、口いっぱいまで入れてフタをすることで保管期間を長くすることができます。重要なポイントは“空気に触れないこと”。常温保管で3日、冷蔵庫なら10日程度、消毒用塩素の効果が持続されるようです。この場合も、水の容器を開栓したらすぐに飲むことをお勧めします。

たとえ賞味期限が切れていても、他の用途(お手洗いや食器洗いなど)で水を使うことはできます。せっかく保存した水は無駄にしないことを心がけていきたいものです。

水の賞味期限は、容器の大きさや保管状況により異なりますが、原理を知っていることで水の保存や使い方に注意することができます。水についての理解を深め、日常生活や災害時での利用にお役立てください。

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